ゴスロリ撮影会、疑惑の影!?
公民館の会議室。窓から差し込む夕日が、書類の山に積もった埃をキラキラと照らしている。その山を前に、二人の男が難しい顔をして向かい合っている。一人は市役所の職員、小山田さん。もう一人は、眼光鋭いフリージャーナリスト、轟木さんだ。
小山田さんが口を開いた。「ええと、…『なぜ、市の所有する廃校で、ゴスロリファッションの撮影会を許可したのか?』…ですか?」
轟木さんは顎に手を当て、渋い声で答えた。「そうだ。ゴスロリファッションとは、ゴシック・アンド・ロリータの略称で、フリルのついたドレスやボンネットなどを着用する、非常に可愛らしいファッションだ。」
小山田さんは目をパチクリさせた。「ええ、まあ、存じておりますが…。」
轟木さんは続けた。「しかし、その可愛らしさの裏に、ある種の…性的興奮を誘発する要素が含まれている可能性を、私は危惧しているのだ。」
小山田さんは思わずコーヒーを吹き出しそうになった。「せ、性的興奮…ですか?」
「そうだ。フリル、レース、リボン…これらの装飾は、見る者の潜在意識に働きかけ、ある種の…禁断の…いや、なんでもない。」轟木さんは咳払いをして続けた。「とにかく、私はこのゴスロリファッション撮影会が、市の所有する公共施設で行われることに、強い疑念を抱いているのだ。小山田さん、あなたはどう思う?」
小山田さんは戸惑いながらも答えた。「そうですね…、確かにゴスロリファッションは独特な魅力がありますが、それを『性的』と断定するのは、少々飛躍しすぎているような気がします。それに、主催者の方は、『過度な露出は一切禁止』という誓約書も提出されていますし…。」
轟木さんは腕組みをして考え込んだ。「なるほど…しかし、油断は禁物だ。ゴスロリファッションの奥深さを、君は理解していないようだ。例えば、スカートの下に隠された…」
「轟木さん!」小山田さんは思わず轟木さんの言葉を遮った。「ちょっと落ち着いてください!スカートの下に隠された…って、一体何を想像しているんですか?」
轟木さんは少し頬を赤らめながら言った。「い、いや、なんでもない!とにかく、私はこの撮影会を徹底的に調査する必要があると感じているのだ。君も協力してくれるね?」
小山田さんは深いため息をついた。「…はい、わかりました。でも、くれぐれも、変な誤解を招かないようにお願いしますよ。」
こうして、小山田さんと轟木さんの、少し変わった調査が始まったのだった。果たして、ゴスロリファッション撮影会の真実は、いかに…?そして、轟木さんの〇〇◯への探求心は、どこへ向かうのか…?それは、まだ誰にもわからない。