ライブハウスでの油まみれ事件! 燃やされた方がマシだった?
「まじ!?ドラム機材、全部燃えちゃったの!?」
「いや、燃えはしなかったけど、油まみれだよ。しかも、油まいたの、あのバンドのボーカルなんだって。」
「あの、炎を操るパフォーマンスで有名な…?」
「そうそう、あの炎を操るって言うか、もはや放火に近いパフォーマンスをする人。でも、今回は油まいただけで、火は付けなかったみたい。」
「え、なんで油まいたの?」
「理由はわかんないんだけど、ライブハウスのスタッフが、油まかれた床を見て、焦って消火器持ってきたんだって。で、その消火器のガスがドラム機材に当たって、壊れちゃったみたい。」
「えーっと、つまり、炎はなかったけど、消火器のガスでドラム機材が壊れたってこと? それって、燃やされたのとどっちが酷いんだ?」
「それはもう、油まみれの方が酷いよ。だって、ドラム機材って、結構高いんだぞ。燃えちゃった方が保険金も下りるし。」
「保険金? それより、ドラム叩けなくない? 燃えてなくても、油まみれで。」
「あー、確かに。でも、ドラム叩くより、油まみれになった機材をどうするかの方が問題じゃない? あのボーカル、掃除してくれるのかな?」
「うーん、あのボーカルなら、油まみれになった機材に火を付けて、『芸術だ!』って言いそう。」
「それ、絶対にやめてくれ。もう、このライブハウスには二度と行かない。」