焼肉屋にトランス女性殺到!筋骨隆々の自認女性たちが焼肉を食い散らかす!

「おい、聞いたか?あの有名な焼肉チェーン「牛鬼」が女性半額キャンペーンだってよ!」

筋骨隆々の男、ゴリラのような風貌の大豪院タケシが、「剛力花子」に興奮気味に話しかけた。

「ええ、知ってるわよ。でも、どうして女性だけなのよ!不公平じゃない!トランス女子はどうなるのよ!」

屈強なトランス女子であり、日頃からトランス女性の社会運動にも積極的に参加している花子にとって、このキャンペーンは到底受け入れられるものではなかった。

「まあまあ、落ち着けって。俺だって納得いかないさ。でも、牛鬼に問い合わせたら“性自認女性も半額”らしいぜ?」

大豪院はニヤリと笑った。

「性自認…ってことは…」

花子の目が輝き始めた。ひらめいたのだ。

 

それから数日後。牛鬼の前に長蛇の列ができていた。そのほとんどが、ゴリラのような大男や、見るからに強面の男性たちだった。彼らは皆、ピンク色のワンピースやフリフリのミニスカート、金髪のロングヘアーのかつらを身につけ、けばけばしいメイクを施していた。中には、髭を剃り忘れたのか、顎から金色の毛が何本か飛び出している者もいた。

 

「いらっしゃいませ!お客様、本日はどちらのコースをご希望でしょうか?」

店員は、目の前の光景に言葉を失いながらも、なんとか笑顔で接客した。

「あたし、カルビセットと、あとハラミも食べたいわ!」

ゴリラのような大男が、裏返った声で注文した。

 

「…かしこまりました。」

店員は、内心で「あたしって…」とツッコミを入れながら、注文を取りに行った。

その日の牛鬼は、異様な光景と化していた。店内には、筋肉隆々の男たちが女装して焼肉を頬張る姿がそこかしこに見られた。彼らは、互いに「姉妹〜!」と呼び合い、女言葉で話しながら、楽しそうに焼肉を堪能していた。

牛鬼パワーで、2024年はトランス女性のプレゼンスがより一層向上するかもしれない。