王室とシャーマンの結婚!新郎の奇行に困惑!
ノルウェー王室の第4位継承者である、ユリア王女は、アメリカからやってきたダリルという男と結婚することになった。ダリルは、6世代続くシャーマンを自称しており、あらゆる精霊と会話できるという。
ユリア王女は、以前からスピリチュアルなことに興味があり、ダリルの話を聞いて心を奪われてしまったのだという。王室関係者や国民からは、王位継承者である王女が、怪しげな男と結婚することに対して反対の声が上がっていたが、ユリア王女は聞く耳を持たなかった。
結婚式当日、ノルウェーの美しいフィヨルドを望む会場には、多くの招待客が集まっていた。華やかなドレスを身にまとったユリア王女は、少し緊張した面持ちで、ダリルと対面した。
「ユリア、君と結婚できて、本当に嬉しいよ。僕たち、これから永遠に一緒に、精霊たちと語り合おうね。」
ダリルは、満面の笑みを浮かべてユリア王女に言った。ユリア王女は、少し戸惑いながらも、笑顔で返事をした。
「ダリル、私もあなたと一緒に、精霊たちと語り合いたいわ。」
結婚式は、滞りなく執り行われた。しかし、その後のパーティーで、異変が起こる。
ダリルは、突然、テーブルの上で踊り出し、意味不明な言葉を叫び始めた。
「オー!精霊よ!我らに力を与えたまえ!ホニャララ!グルグル!」
ユリア王女の傍らにいた、王室付きの執事であるアルバートは、ダリルの奇行に目を白黒させた。
「おい、ダリル!一体全体、何をやっているんだ!」
アルバートは、ダリルの肩を掴んで、たしなめた。
「アルバート!邪魔をするな!今は、精霊と交信しているんだ!」
ダリルは、アルバートの手を振り払って、再び踊り始めた。
「精霊と交信?なんだそれ!それより、ちゃんと挨拶くらいしろよ!ここは王室のパーティーだぞ!」
アルバートは、呆れた表情で、ダリルに詰め寄った。
「精霊たちは、君たちのくだらない挨拶なんか、興味がないんだよ!」
ダリルは、そう言い放つと、再び意味不明な言葉を叫び始めた。
ユリア王女は、ダリルの奇行に、少し恥ずかしそうに顔を赤らめた。
「あの…ダリルは、いつもこうなんです…。」
ユリア王女は、アルバートに小声で説明した。アルバートは、溜息をつきながら、ユリア王女を見つめた。
「一体、どうなってしまうんだ、この王室は…」
アルバートは、そうつぶやくと、ダリルの奇行を止めるべく、話しかけようとしたが、何を言ったらいいのか分からず、困惑した表情で立ち尽くしたのであった。